臨床検査部 生理検査科

生理検査概要

生理検査科では、臨床検査技師が直接患者様に電極や機器を当て、記録された波形や画像から、体の様々な機能を調べ診断や治療に関わっています。循環生理・呼吸生理・神経生理・超音波検査・睡眠生理・チーム医療などの分野があり、現在、37名で業務を行っています。

各業務紹介

循環生理

心臓は拍動を繰り返し、全身に血液を送り出すポンプとしての役割を果たしています。この拍動を波形として記録する検査が心電図検査で、不整脈や心筋梗塞、狭心症などの診断に優れています。症状や病気によっては、負荷心電図検査やホルター心電図検査、心肺運動負荷試験など行うこともあります。また、手足の血圧や手足に伝わった心拍動の波形から動脈硬化を調べる検査も行っています。

呼吸生理

大きく息を吸ったり吐いたりして肺の機能や大きさ、気管支の障害を調べる検査です。この検査は、気管支喘息、気管支炎、肺気腫、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎などの病気の有無や程度評価、手術前の呼吸の状態を調べる目的で行われます。主な検査項目は、肺活量、努力性肺活量、機能的残気量、肺拡散能、CV(クロージングボリューム)、呼気NO(一酸化窒素)測定などです。

神経生理

脳神経関連

脳や神経・筋肉などからの活動信号を波形として記録し、機能的な異常の有無や障害の部位・程度などを調べる目的で行われます。主な検査項目は、脳波、針筋電図、神経伝導検査、ABR(聴性脳幹反応)、 SEP(体性感覚誘発電位)、VEP(視覚誘発電位)などです。

耳鼻科関連

耳の聞こえの程度や、どれくらいはっきり正確に聞こえているかを調べる検査を行っています。主な検査項目は、純音聴力検査、自記オージオメトリー、語音聴力検査などです。

超音波検査

超音波を当て、臓器や血管などを画像として表し、異常がないかを調べる検査です。痛みや身体への負担を感じることはほとんどなく、その場ですぐに評価することができます。主な検査部位は心臓、腹部領域(肝臓・胆のう・膵臓・腎臓・脾臓・膀胱・前立腺・子宮・卵巣)、表在領域(甲状腺・乳腺・リンパ節・関節・体表面の腫瘤)、血管領域(頸動脈・手足の血管)などで、症状に合わせて行います。

睡眠生理

睡眠生理の業務の中には、終夜睡眠ポリグラフィー検査(PSG)や簡易呼吸モニター、アクチグラフィなどがあります。PSGとは、1泊入院で行う検査で、脳波、呼吸、いびき、心電図などを記録する様々な電極やセンサーを装着し、睡眠の深さや異常脳波の有無、呼吸の状態などを調べる検査です。このPSGで診断する病名として良く知られているのは閉塞性睡眠時無呼吸症候群です。簡易呼吸モニターはご自宅で検査することもできる呼吸の状態をみる検査です。アクチグラフィとは、腕時計のような活動量計を長期間装着し、睡眠と覚醒のリズムなどを記録します。

チーム医療

医師や看護師、臨床工学技士、診療放射線技師、理学療法士などと連携を図り、肝癌治療や心臓弁膜症手術、脳外科手術、不整脈治療、心臓リハビリ、睡眠外来などの立ち会い業務を行っています。

タスク・シフト/シェア

タスク・シフト/シェアとは、医師が行っていた業務の一部を、認定を受けたメディカルスタッフが分担する仕組みのことで、医師の業務負担軽減を目的としています。当科では積極的にタスク・シフト/シェアに取り組んでおり、造影エコー検査時の薬剤注入や、術中脳脊髄神経モニタリング時の針電極装着などを行っています。