自己管理教育支援について
糖尿病診断時、その後も定期的又は病状の悪化時等に適宜自己管理(食事/運動/心理評価)教育・支援を行うことは、その後の糖尿病者の生活の質(QOL)改善に貢献することが報告されております。当センターに通院していない糖尿病と共に生きる皆様でも病診連携室を通じ、当センターの専門スタッフによる自己管理教育支援を受けることが可能です。是非、皆様のQOL改善のため「自己管理の教育支援」欄をご参照ください。
推奨される外来紹介例について
一般的に専門医による診療が推奨される症例は以下の通りです
(Raz I. et al. Diabetes Care. 2013;36(6):1779-88より抜粋)
- 目標とする血糖値を達成できない
- 治療への反応がない
- 再発する低血糖
- 複数の薬剤への不耐症/禁忌
- 初診時の高血糖
- 妊娠
- 2型以外の糖尿病(二次性、緩徐進行1型糖尿病含む)が疑われるとき
当センターでは、「純利益の極大化」に繋がる個別化診療の実践を目指しております(「理念とミッション」欄をご参照ください)。
現在のガイドライン*でも、一人ひとりの「目標とする血糖値」は異なることが示されておりますが、2~3ヶ月間の平均血糖値を反映するHbA1c値が8.0~9.0%を超えると死亡率上昇との関連が認められ始めます。皆様においても、この値を超え続けることは避ける努力が必要です。
当センターでは、目安としてHbA1c値が8.5%を超え続ける際に専門医による診療を推奨しております。
【用語説明】
*ガイドライン:科学的根拠に基づき、病気の予防/診断/治療等の根拠や手順をまとめた指針
以下に、当センターで診療を推奨する症例を例示します。
【注】
- 新患外来は完全予約制となっております。「外来・入院」欄から外来診療にある記載をご参照ください。同欄から「初診時問診票」をダウンロード可能ですので、事前にご記入頂けますと受診後の待ち時間短縮に役立ちます。
- 一人ひとりの選好又は進行した認知症等により、当センターでの高度な糖尿病治療を希望しない又は提供困難と判断される場合、引き続きご紹介頂いた医療機関さまでの治療継続をお勧めすることがあります。
- 高血糖緊急症など緊急受診が必要な場合は、地域医療連携室にご相談ください。
- 当センター受診後の一定期間、安定した血糖管理が得られるようになった場合、積極的に逆紹介を推進して参ります。
【文責】糖尿病センター 杉本 一博
新患の皆様およびご紹介下さる病院・クリニック様へ
当センターでは、皆様の糖尿病の全体像を把握し、適切な診療の提供につなげるため問診票への回答をお願いしております。
すべて回答するには15分ほどのお時間が必要です。
以下より様式をダウンロードして、できる限り多くの質問に回答しご持参していただくとこで、初診の診療を円滑に行うことに役立ちます。
皆様のご協力をお願い申し上げます。
(2023.6 更新:転倒リスク追加/アンケート法変更)