センター・部門 臨床心理室

こんにちは、臨床心理室です
臨床心理室の主な仕事は、「心理検査」「心理療法」です。様々な診療科からの依頼を受けて活動しています。

心理検査について

心理検査は、知能検査や発達検査、情緒面や性格面の検査などがあります。
知能検査や発達検査は、知的面や発達面全般の状態を知ることができる検査です。IQ値などがわかるほか、得意、不得意などその方の能力のバランスをみることができます。
情緒面や性格面の検査は、そのときの気持ちや性格について知ることができます。アンケートのように質問に答えていただく方法や、絵を描いていただく方法などがあります。
他には、認知症の検査など脳機能について知ることができる検査もあります。

心理療法について

当院では、主にカウンセリングを行っています。対話によって、内面を見つめ気持ちを整理しながら問題解決に近づけるようお手伝いします。言葉で気持ちを伝えるのが苦手なお子様に対しては、プレイセラピーといって、遊びを通して気持ちを表現してもらうような方法を行っています。
次に、どのような依頼が多いのか、診療科ごとにご紹介したいと思います。

小児科

お子様の知的面の検査、性格面の検査、心理療法を行います。
知的面の検査は、1歳半の赤ちゃんや3歳の幼児の発達検査から、中学生の知能検査まで行っています。成長のご様子、発達の遅れや偏りが気になるお子様の依頼が多くあります。
性格面や情緒面の検査は、様々な病気になったり、学校や保育園などにうまくなじめなかったりしたとき、気持ちの状態を調べるのに行うことがあります。
心理療法は、主にカウンセリングやプレイセラピーを行っています。お話を聴いて気持ちの整理をするお手伝いや、遊びを通してストレスを発散できるよう手助けをします。お子様のご様子に合わせて行います。

心療内科

知的面、性格面の検査、心理療法を行います。
心理検査は、職場やご家庭などにおける様々な悩みに対し、それぞれの困りごとに対応した検査を行います。また、初診の患者様の心理検査の分析を行い、ご希望の方に結果説明をしています
心理療法は、主にカウンセリングを行っています。不安や悩みについて一緒に考え、気持ちを整理し解決に向かうお手伝いをします。

糖尿病内科

認知機能面、情緒面の検査、心理療法を行います。
糖尿病は、認知症のリスクが高いといわれています。心理室では、簡単な物忘れの検査を行います。また、病気や治療に関する不安などについて、情緒面の心理検査を行うことができます。必要に応じてカウンセリングもできます。
その他、肥満予防外来の患者様に、情緒面の検査、カウンセリングを行っています。

脳外科・脳神経内科

脳卒中やパーキンソン病などの脳神経の病気、交通外傷による脳損傷では、物忘れや言葉がうまく出てこないなど様々な症状が現れることがあります。心理室では、知能検査をはじめ様々な神経心理学的な検査で詳しい状態を調べることができます。

その他の診療科からも、医師の指示があれば心理検査や心理療法を行います。

緩和ケアチームとしての活動

がんをはじめとした重い病気になると、強い悲しみや不安を感じることがあります。心理室では、緩和ケアチームのメンバーとして、気持ちの辛さに寄り添ってお話を伺います。

認知症サポートチーム(DST)としての活動

入院中の認知症の患者様に対して認知機能面の検査を行い、状態を調べることができます。そして、どのようなサポートができるのかを提案します。

臨床心理室をご利用されるには、医師の指示が必要です。ご希望される方は、まずは医師の診察を受けていただくようになります。
こころの状態に目を向けることで、日常の困っていることが少しでも楽になれるようお手伝いたします。

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