診療の特徴
- 最新のガイドライン*1に沿い、一人ひとりにあった食事、運動、薬物治療を実践し、皆様の自立した生活を支援する個別化診療を強化しています
- 検査の数値のみを重視・絶対視するのではなく、一人ひとりの病状、選好や価値観、ニーズに応じた価値ある糖尿病治療を提供することを目指しています
- 合併症が発症してから事後治療を開始するよりも、健康保持のための予防(治療)を重視した診療を目指します
また、合併症予防のための下記短期パス入院*3の準備を進めています
状況別入院計画 ※準備出来次第掲載いたします
(1)インスリン導入パス (2)合併症精査パス
※病診連携を通じて地域医療の標準化に貢献(地域のどの施設でもガイドラインに沿った標準治療)
- 当院は福島県県中・県南地域の三次救急を担う中核病院でもあり、高度意識障害を呈する重症低血糖、高血糖緊急症(高血糖高浸透圧症候群および糖尿病ケトアシドーシス)や敗血症合併、進行した合併症(神経障害、網膜症、腎症)の管理・治療についても多くの治療経験を有しています
【用語説明】
*1ガイドライン:科学的根拠に基づき、病気の予防/診断/治療等の根拠や手順をまとめた指針
*2エビデンス:根拠に基づく医療
*3短期パス入院:標準的な治療や検査の計画をたてるためのツール
臨床研究
医学の水準向上のためには、新しい医学知識,技能、概念(考え方)の発見が不可欠です。この新しい発見のために、一定の条件を満たした臨床研究が実施されます。
臨床研究とは、人を対象として行われる「医学研究」のことで、病気の予防・診断・治療方法の改善や病気の原因解明、糖尿病と共に生きる皆様の生活の質の向上を目的として行われます。当センターでは様々な臨床研究を行っておりますが、当院の生命倫理委員会の承認を得て実施しております。医学の発展のために、皆様のご理解・ご協力をお願いいたします。
【文責】糖尿病センター 杉本一博