地域がん診療連携拠点病院
2006年12月27日厚生労働省の「がん診療連携拠点病院の指定に関する検討会」において、 太田西ノ内病院を「地域がん診療連携拠点病院」に指定することが了承されました。
地域がん診療連携拠点病院の役割
- 質の高いがん医療を提供する体制を確保しております。
- 地域におけるがん診療に従事する医師等に研修の機会を提供し、知識の向上を図っております。
- 地域の医療機関及び県民に対し、必要ながん医療に関する情報提供を行っております。
診療体制
当院は、がんの治療の際に、手術(外科療法)、薬を使う治療(化学療法)、放射線を使う医療 (放射線療法)などを組み合わせて行う治療(集学的治療といいます)、および痛みや苦しみを和らげる医療(緩和ケアといいます)による診療体制をとっております。
また、各学会の診療指針(標準的な診療の目安)に準じ、患者さんの状態に応じた適切な治療を提供しております。
治療について
化学療法(薬を使う治療)
- 外来フロアに専用の化学療法室を設置しております。
また、急変時等の緊急時に外来化学療法室において化学療法を行い、患者さんが入院できる体制を確保しております。 - 化学療法の治療内容を確認し、組織的に管理する委員会を設置しています。
緩和ケア(痛みや苦しみを和らげる医療)
- 緩和ケアチームにより適切な緩和ケアを提供しております。
- 院内に緩和ケアチームによる診察が受けられる案内を掲示しております。
- 緩和ケアに関する依頼や相談にも応じております。また、地域の医療機関及び在宅療養支援診療所等との連携協力体制をとっております。
がんに対する相談、他
セカンドオピニオン(別の医師の意見)
他の医療機関で治療中の患者さまを対象に、今かかっている病気や,その治療法について、 専門の立場から診断内容や治療法に関しての意見・判断をいたしております。
がん相談支援センター
がんに関する相談(治療費、セカンドオピニオン、緩和ケア…など)をお受けしています。 お気軽にご相談ください。
研修会の開催
がん診療医師緩和ケア研修会
2007年がん対策基本法に基づくがん対策推進基本計画では、すべてのがん診療に携わる医師が研修等により、緩和ケアについての基本的な知識を取得することが求められております。
当院では、厚生労働省の「がん等の診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会の開催指針」(平成30年5月9日付け厚生労働省健康局長)に基づき「福島県緩和ケア研修会実施要領」に従い毎年開催しております。
研修会について
【主催責任者】病院長 髙橋皇基
【企画責任者】迎 愼二
院内がん登録
院内がん登録とは、国が定める「がん対策基本法」に基づき行われている事業です。
当院でがんの診断や治療を受けられた外来・入院患者さんを問わず、全患者さんの腫瘍を対象に、がんの診断、治療、予防に関する情報を集約し、整理・保管、集計・分析、報告・公表する仕組みのことをいいます。
院内がん登録で収集された情報は、各診療科への提供、国立がん研究センターでの全国集計、福島県悪性新生物(がん)登録事業(地域がん登録)などへ提供することで、当院や福島県・国でのがん診療の実態の把握・がん診療の質の向上、がん患者さんへの支援などに役立てることができます。
PDCAサイクルの導入
PDCAサイクルとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(検証)、Action(改善)の頭文字をとった言葉で、事業活動を円滑に進めるための業務プロセスの一つです。
当院の取り組みについては以下をご参照ください。
福島県がん診療連携協議会
当院では、質の高いがん医療が提供できるよう都道府県がん拠点病院を中心とした福島県がん診療連携協議会に参加しており、情報共有、相互評価を行っております。