言語療法とは
話す、聞く、食べる…
言語療法士は、病気や事故、生まれつきの障害などによりコミュニケーションや摂食嚥下に問題が生じた方々の社会復帰をお手伝いし、 自分らしい生活ができるようサポートしていく専門職です。
当院の言語療法
少しでも患者さんのコミュニケーション、飲み込みの問題が解決できるよう、患者さんと一緒に考え、サポートします。
コミュニケーション
・より円滑に会話ができる
・話にくさを軽減する
・状態に合わせたコミュニケーション方法の検討を行う
目標に向け、言葉を理解する・話す訓練、舌や口唇の運動、声を出す訓練等を行います。
飲み込み(嚥下:えんげ)
・安全に口から食べ物を食べることができる(誤嚥性肺炎のリスクを少しでも減らす)
・口から食べることが困難な方には唾液等での誤嚥性肺炎を予防する
目標に向け、舌や喉の運動、唾液を飲み込む訓練、口腔ケア等を行います。
※患者さんの状態によっては、食事形態(軟らかさ)や姿勢、食べ方等の調整を行います。
言語療法の流れ
1.言語療法についての説明
言語療法について、内容等をご説明いたします。
2.言語療法評価
入院前のコミュニケーションや食事(飲み込み)の状態等についてお伺いいたします。
病棟での状況を確認いたします。
現在のコミュニケーション状態の確認、食事(飲み込み)の状態を確認いたします。
3.目標の設定
目標を一緒に考え、今後の計画を立案します。
実施計画書をお渡しして、患者さん、ご家族に確認していただきます。
4.言語療法の実施
1回の言語療法は1〜3単位(1単位20分)となります。
頻度や単位数は患者さんの目標や、状態・体調に合わせて決定していきます。
担当スタッフは決まっていますが、複数での担当となります。
言語療法の場所は、それぞれの内容によりベッドサイドやラウンジ、言語療法室で行います。
時間は、スケジュールや内容により変わることがありますのでご了承下さい。
言語療法の内容について、分からないことがあれば、いつでもご相談下さい。
5.再評価
必要時又は1ヵ月に1回再評価を行い、目標達成度の確認、治療プログラムの再検討を行います。
その都度、患者さんやご家族に改善回復した所や今後の見通しについてお話いたします。
※3〜5を繰り返し
6.終了
必要に応じて、退院後に利用される介護事業所や施設に対し、患者さんのリハビリ情報を送る場合があります。
スタッフ配置人数(2023/12現在)
○言語療法科:4名
資格取得(2023/12現在)
○認知症サポーター:4名
○がんのリハビリテーション研修修了者:3名
講演活動
2019年 7月 | ふくしま摂食嚥下リハビリ懇話会 | |
嚥下評価について | 松浦 千晶 小貫 奏恵 |
ふくしま摂食嚥下リハビリテーション懇話会
目的
摂食嚥下障害に対し同じ視点と悩みを持つ医療・介護スタッフの皆さんと共に、“ふくしま摂食嚥下リハビリ懇話会”を開催致しております。
この会は、地域内の急性期・回復期の医療機関及び生活期の介護施設や在宅において、摂食嚥下リハビリに取り組むスタッフ間で情報交換し、お互いのレベルアップを図り、さまざまなレベルでの連携構築を目指しています。
日時と頻度
○土曜の午後、14:00〜16:00の2時間を予定
○年3回程度の開催とし、7・11・3月に開催
参加費
参加費無料
※詳しい開催情報はこちら(太田熱海病院 嚥下センターのご紹介ページ)をご覧ください。