作業療法とは
人は、身の回りのこと・仕事・遊び楽しみなど、様々な作業をバランス良く行うことで、生き生きと生活することが出来ます。
その人が、その人らしく、健康や幸福を感じられることを目指して、作業療法プログラムは作られます。
当院の作業療法
作業療法士は、「あなたらしく」生活が送れるように、 「今」と「これから」の豊かな生活作りをサポートします。
社会適応能力 | (退院後の生活、仕事、学校、家庭内での役割、趣味、地域活動への参加など) |
---|---|
応用的動作能力 | (食事、トイレ、掃除、洗濯など) |
基本的な動作能力 | (心肺機能、筋力、考える力、起き上がりなど) |
暮らしやすい住宅作り | (手すり、段差の解消など) |
暮らしやすい生活の工夫 | (自助具、便利な道具、補助具の紹介) |
社会資源の利用 | (サービス、様々な制限の利用など) |
入院中の気晴らし、楽しみ作業の提供 など |
作業療法士は、生きがいをもって、豊かに生きることを支援します。
住み慣れた場所で「あなたらしく」生活が送れるように「今」と「これから」の生活作りをお手伝いします。
作業療法科の機器紹介
床走行式電動リフト
自力での移動が難しい場合に移乗をサポートしてくれる福祉用具です。使用者の身体をつり上げることで、ベッドから車椅子への移乗を安全に介助できます。
意思伝達装置、意思伝達装置用スイッチ
重度の身体障害をお持ちの方、発生が困難な方が画面上の文字盤をスイッチや視線で操作をして自身の意思を伝達する装置です。
運転模擬装置
自動車運転の再開を目指す方が、運転に必要な動作や認知能力を評価・練習するための機器です。
作業療法の流れ
練習内容等の説明と同意を行います
作業療法についての説明
作業療法について、内容等をご説明いたします。
作業療法評価
入院前の生活(行っていた作業)等についてお伺いいたします。
病棟での状況について確認いたします。
動作の確認・身体状況の確認をいたします。
目標の設定
目標を一緒に考え、今後の作業療法計画を立案します。
実施計画書をお渡しして、患者さん、ご家族に確認していただきます。
作業療法の実施
1回の作業療法は1~3単位(1単位20分)となります。
頻度や実施時間は、患者さんの目標や、状態・体調に合わせて決定していきます。
担当スタッフは決まっていますが、複数での担当となります。
作業療法の場所は、それぞれの内容により病棟や作業療法室で行います。
作業療法の内容について、分からないことがあれば、いつでもご相談下さい。
再評価
必要時又は1ヵ月に1回再評価を行い、目標達成度の確認、治療プログラムの再検討を行います。
その都度、患者さんやご家族に改善回復した所や今後の見通しについてお話いたします。
STEP3~5を繰り返し
終了
必要に応じて、退院後に利用される介護事業所や施設に対し、患者さんのリハビリ情報を送る場合があります。
スタッフ配置人数
作業療法科:18名
(2023/12現在)
資格取得
- AMPS認定評価者:1名
- 生活行為向上マネジメント実践者研修修了者:1名
- 住環境コーディネーター1級:1名
- 住環境コーディネーター2級:1名
- 認知症ライフパートナー1級:1名
- 認知症ライフパートナー2級:2名
- 認知症サポーター:11名
- 介護支援専門員:1名
- がんのリハビリテーション研修修了者:6名
- 回復期セラピストマネジャー:1名
- 臨床実習指導者研修修了者:9名
- 停止車両評価インストラクター:1名
- 運転と地域移動支援実践者:1名
(2023/12現在)
学会発表
2023年12月 | 第7回日本安全運転医療学会学術集会 | |
---|---|---|
福島県内の作業療法士が関わる自動車運転再開支援の現状~実態調査アンケートの結果から~ | 沼田 歩 | |
2023年10月 | 第47回日本高次脳機能障害学会学術総会 | |
実車評価時の校内走行では一定レベルの運転能力を有していたが路上走行で問題がみられた症例の検討 | 沼田 歩 | |
2023年10月 | 第34回福島県作業療法学会 | |
作品作りへの参加から自己効力感が高まり祖父としての役割への参加につながった事例 | 浅尾 莉帆 | |
2022年12月 | 第46回日本高次脳機能障害学会学術総会 | |
脳障害者の自動車運転再開後にみられた症状と運転行動の変化 | 沼田 歩 | |
2022年12月 | 第6回日本安全運転医療学会学術集会 | |
当院の自動車運転再開支援プログラムを経て運転再開に至った脳障害者の現在の運転状況 | 沼田 歩 | |
2022年10月 | 第33回福島県作業療法学会 | |
更衣動作介助量軽減に付随し、生活リズムの確立やADLへの参加を促すことが出来た症例 | 西塚 美空 | |
2022年9月 | 第56回日本作業療法学会 | |
実車リハビリテーションの効果:当院で実施している自動車運転再開支援プログラムの紹介 | 沼田 歩 | |
2021年12月 | 第45回日本高次脳機能障害学会学術総会 | |
実車リハビリテーションの効果:再実車評価合格までの実施回数に影響する要因 | 沼田 歩 | |
2020年11月 | 第44回日本高次脳機能障害学会学術総会 | |
予測に反して自動車運転に問題が見られた2例:高次脳機能障害の視点から | 沼田 歩 | |
2019年11月 | 第43回日本高次脳機能障害学会学術集会 | |
実車評価において重度な障害を呈した事例に対する実車リハビリテーションの試み | 鈴木 美幸 | |
2019年10月 | 第31回福島県作業療法学会 | |
「生きがいを支援する~またできると思わなかった~ある高齢障害者との関わりを通して」 | 小檜山 亜弓 | |
2019年1月 | 第3回日本安全運転医療研究会 | |
実車評価で不合格となった高次脳機能障害者に対する実車リハビリテーションの試み:自動車運転再開支援プログラムの紹介 | 沼田 歩 |
講演活動
2023年 | 郡山市自立支援型地域ケア会議参加 | 小堤 祐紀 |
---|---|---|
2023年 12月 | 福島県回復期リハビリテーション連絡協議会勉強会 | |
自動車運転再開支援の体制構築から運用の実際 | 沼田 歩 | |
2023年 9月 | 福島県高次脳機能障害リハビリテーション講習会 | |
高次脳機能障害と自動車運転再開~評価とリハビリテーション~ | 沼田 歩 | |
2023年 6月 | 第33回東北作業療法学会シンポジウム | |
自動車運転再開支援 東北6県情報交換会 福島県の取り組み | 沼田 歩 | |
2023年 1月 | 福島県作業療法士会 県中支部研修会 | |
自動車運転のリハビリテーション | 沼田 歩 | |
2022年 1月 | 福島県作業療法士会 医療保険部ミニ研修会 | |
運転と作業療法委員会 福島県実態調査アンケート 結果報告 | 沼田 歩 | |
2021年 3月 | 福島県回復期リハビリテーション協議会 | |
高次脳機能障害者に対する自動車運転再開支援 回復期リハビリテーション病棟の立場から | 沼田 歩 | |
2019年 5月 | 福島県作業療法士会一般公開講座 | |
「高次脳機能障害者と自動車運転再開」当院の支援プログラムの紹介 | 沼田 歩 |