睡眠時無呼吸症候群と生活習慣病
睡眠時無呼吸症候群には、高血圧、高脂血症、糖尿病といった生活習慣病を高率に引き起こすことが知られています。逆に、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病になると、睡眠時無呼吸症候群を伴いやすいことも明らかになりました。
具体的には
睡眠時無呼吸症候群の50〜80%に高血圧を伴うこと、また高血圧の30〜50%に睡眠時無呼吸症候群を認めます。さらには、睡眠時無呼吸症候群を適切に治療すれば、血圧を下げることができます。
高脂血症は睡眠時無呼吸症候群の30〜50%に見られること、睡眠時無呼吸症候群の治療を行うと悪玉コレステロールが下がり動脈硬化が予防できます。また、睡眠時無呼吸症候群は糖尿病も引き起こすと同時に、適切な治療は糖尿病の改善につながります。
重症SAS患者さんが治療せずに放置すると生活習慣病などで数年後には40%ほどの方が死亡したというデータが出ています。ですので、SASを治療することは生活習慣病の改善にもつながります。適切な治療を行うようにしましょう。
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