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@インフルエンザと普通の風邪との違い |
インフルエンザと“かぜ”(普通感冒)とは、原因となるウイルスの種類が異なり、通常の“かぜ”(普通感冒)はのどや鼻に症状が現れるのに対し、インフルエンザは急に38〜40度の高熱がでるのが特徴です。
さらに、倦怠感、筋肉痛、関節痛などの全身症状も強く、これらの激しい症状は通常5日間ほど続きます。
また、気管支炎や肺炎を併発しやすく、重症化すると脳炎や心不全を起こすこともあり、体力のない高齢者や乳幼児などは命にかかわることもあります。 |
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◇インフルエンザと”かぜ”(普通感冒)のちがい◇ |
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インフルエンザ |
かぜ |
初発症状 |
発熱、悪寒、頭痛 |
鼻咽頭の乾燥感およびくしゃみ |
主な症状 |
発熱、筋痛、関節痛 |
鼻汁、鼻閉 |
悪寒 |
高度 |
軽度、きわめて短期 |
熱および熱型
(期間) |
38〜40度
(3日〜4日) |
ないか、もしくは微熱 |
全身痛、筋肉痛、関節痛 |
高度 |
ない |
倦怠感 |
高度 |
ほとんどない |
鼻汁、鼻閉 |
後期より著しい |
初期より著しい |
咽頭 |
充血およびときに扁桃腫張 |
やや充血 |
結膜 |
充血 |
アデノではある。
咽頭結膜熱では特にひどい。 |
合併症 |
気管支炎、インフルエンザ肺炎、
細菌性脳炎、脳症 |
まれ |
病原 |
インフルエンザウイルスA、B |
ライノウイルス
アデノウイルス
コロナウイルス
RSウイルス
パラインフルエンザウイルス
インフルエンザウイルスC |
退速診断法 |
あり |
一部のウイルスで『あり』 |
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Aインフルエンザの型 |
インフルエンザウイルスはA型、B型、C型の3つに大きく分けて分類され、毎年流行を繰り返すごとに変異株がでています。特にA型は多くの変異株があり、世界的な大流行を引き起こします。B型も流行がありますが、C型は軽症のことが多いのです。
インフルエンザA型ウイルスは渡り鳥などによって地球規模で運ばれており、どの型が流行かという予測は、地球規模の動向を解析して行われます。
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Bインフルエンザの流行期 |
日本ではインフルエンザは12〜3月に流行します。これは、温度が低く乾燥した冬には、空気中に漂っているウイルスが長生きできるからです。
また、乾燥した冷たい空気で私たちののどや鼻の粘膜が弱っています。年末年始の人の移動で ウイルスが全国的に広がるのもひとつの原因だと言われており、これらの原因が重なって流行しやすい時期となっています。 |
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Cインフルエンザの感染様式 |
インフルエンザウイルスは患者のくしゃみや咳、痰などで吐き出される微粒子(飛沫) が他の人の呼吸器に吸い込まれる「飛沫感染」が中心です。また,くしゃみや咳、痰などで吐き出される微粒子(飛沫)が手や環境に付着し、それらに触れた手から、鼻や咽頭へと移っていく「接触感染」も感染経路に挙げられます。 |
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Dインフルエンザが引き起こす合併症 |
インフルエンザにかかると合併症を引き起こす恐れがあります。合併症の種類は様々で中には死に至る重大な合併症もあります。 |
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Eハイリスク群をご存知ですか? |
ハイリスク群とは,インフルエンザに感染すると、重症化や合併症を引き起こす可能性の高いグループのことで下記の方が当てはまります。 |
ハイリスク群に当てはまる人は、日ごろから予防を心がけるだけでなく、重症化を防ぐためにも医師と相談のうえワクチンを接種することが望ましいと考えられます。(ハイリスク群に限り、予防として承認された抗インフルエンザ薬があります。)
また、ハイリスク群の方本人だけでなく、ご家族や周囲の方もワクチン接種を含む予防とインフルエンザにかかったら早めの処置をすることが大切です。 |
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F年齢によるインフルエンザの影響 |
日本におけるインフルエンザの流行・拡大は、小学校で始まると考えられています。 小学生は罹患(りかん)率が高く、それが家庭で成人や高齢者に感染していきます。
高齢者は,罹患率は低いのですが逆に死亡率は高くなっています.そのためインフルエンザは高齢者にとって「老人の最期の生命のともしびを消す疾患」とも言われています。 |
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