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オープンシステム(開放型)病院とは

太田西ノ内病院 地域医療連携室

 ネーミングからすると、開放された誰でも利用できる病院かな、と思われるでしょう。確かに、紹介状を持たないと診察してもらえない病院(高度な医療が要求され、それに対応できる能力を備えた特定機能病院など)もありますが、ここでの開放型とは、それらの病院と対比される意味でのオープンシステムではありません。
 ここでいうオープンとは、地域の診療所、病院に対するもので、具体的には、郡山医師会のオープンシステム規約に即し、本院と登録契約を結ばれた施設(広く、いずれの診療所も登録できます)に対する開放の意味です。
 どんな利点があるのでしょう。昔からかかりつけの登録医に診てもらっている方が、大きな病気、例えば手術を要する病を患ってしまったとしましょう。喘息や糖尿病を診てもらっているかかりつけの開業医から、太田病院を紹介されました。紹介状を書いてもらって太田病院を受診して入院しますが、その後もそのかかりつけ医と太田病院の医師とに一緒になって診てもらえれば、こんなに心強いことはないのではないでしょうか。手術は外科医に任せるとして、喘息や糖尿病は、これまでの経過をよく知っているかかりつけ医と太田病院の内科の医師とで一緒になって治療をしてもらう。うまく手術が終わった後も、退院するまで一緒に診てもらえれば退院後の開業医での治療にもうまくバトンタッチができます。
 当院は、オープンシステム運営規定を定め、登録医に対して、病院の施設・設備を開放し、「地域医療連携室」を通して太田病院の主治医と連絡を取りながら、共同して診察・検査・治療(本来、このシステムは米国で開業した外科医が契約した病院で大きな手術を術者として行えるシステム)をすることができます。 この診療形態を共同指導といいます。
 本院では、平成11年から本システムを当地で最初に開始し、現在使えるベッドは30床で登録医は280名です。希望すれば登録医が、いつでもご利用できるよう努めていますので、もし太田病院に入院しなければならなくなったら、このシステムを利用してみるのはいかがでしょうか。
いつでもOKですよ。かかりつけ医に相談してみて下さい。

 
 

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