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医学小知識

五十肩

太田熱海病院 整形外科


 五十肩は四十肩、肩関節周囲炎とも呼ばれることもあり、同じ疾患と考えてよいものです
 五十歳頃に多く、特に明らかな疾患や原因がなく、急にまたは徐々に肩が痛くなり手を後ろに回したり髪をとかしたりすることが上手にできなくなる。このような症状が五十肩です。
 五十肩の治療で大切なのはその時期によって治療の方法が違うことです。急性期は痛みが強い時期でだいたい1ヶ月位まで、慢性期は肩の動きが悪くなる時期です。急性期は安静が第一で主に湿布や痛み止めの薬を使います。慢性期には肩関節の動きが悪くなり、拘縮による痛みがでてきます。この時期にはヒアルロン酸ナトリウムの注射や痛み止めの薬、温湿布、塗り薬等を使用して痛みを少しでも楽にして肩を動かす運動が必要になります。すなわち理学療法(リハビリ)を行うわけですが、この時あまり無理をすると急性期の炎症をぶり返したり、肩を挙げるスジを痛めたりすることがあるので、少しずつゆっくりリハビリを進めていくことが大切です。3〜6ヶ月位で良くなることが多いようです。
 また、五十肩はレントゲン写真や血液の検査で異常がなく、肩がはれたり熱をもったりすることはありません。しかし五十肩だと自己判断するのは危険で、肩の痛みは頸の病気や肩周辺の腫瘍、内臓の病気からくることもあり、整形外科の診察を受けたほうが良いと思います。
 太田綜合病院では、超音波、CT、MRI検査等を行うことにより、これらのかくれた病気の発見につとめ、適正な治療に専念しております。

 
 

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