太田西ノ内病院 消化器科
消化管(食道、胃、十二指腸、小腸、大腸)憩室とは、消化管の壁が、消化管の外側に突出している状態をいいます。消化管の壁の全ての層が突出したものを真性憩室(生まれつきが多い)、そうでないものを仮性憩室(生後形成されることが多い)と言います。腸管の内圧により突出したものを、圧出性、腸管外より、癒着などによりひっぱられたものを、牽引性憩室といいます。
多くは無症状であるため、消化管の検査で偶然発見されることがほとんどです。
1)穿孔:消化管に穴が開いてしまうことです。強い腹痛を伴い、緊急手術が必要です。
2)出血:内科的治療で出血が止まらない場合に、緊急手術が必要です。
3)感染:発熱、腹痛が出現します。抗生物質の投与が必要です。
1)大腸憩室:
加齢による大腸の脆弱化(壁が弱くなってくる)が原因とされています。右側結腸憩室が多く、S状結腸憩室も増加しています。いずれも多発することが多いです。
2)十二指腸憩室:
胆汁と膵液が流れ出る乳頭部と呼ばれる部分の近くにできることが多く、単発です。胆石症や膵炎の原因になることもあります。
※憩室は無症状のことがほとんどです。しかし、腹痛、消化管出血(吐血、下血)等の場合は、緊
急の医療処置が必要です。
当院では憩室合併症に対して、診断、治療を24時間いつでも行える体制が整っております。
救急外来、消化器科、外科にご相談下さい。
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